光回線の速度が夜間になると遅くなる

光回線の速度が夜間になると急激に遅くなる問題について

光回線の速度が夜間になると急激に遅くなる問題について

いまフレッツ光や他の光コラボで、光回線の回線速度が夜間になると急激に落ちるという現象が起きています。数値でいうと、昼間は30Mbps以上は出ているのに、利用者の増える夜間(20時〜23時くらい)になると1Mbps程度しかでないといったことです。

 

動画を見るとカクカクなり、サイトを見るのも画像が重たいとすぐに遅れ、何テンポか待たされるということが起こります。大きなファイルをダウンロードする時は何時間も待たされることもあります。

 

これは有線接続でも無線接続(Wi-Fi)でも両方関係なく起こることです。もし有線は速いけど無線は遅いといったケースではルーターなどが原因の可能性があります。

 

今回はこの問題について、その原因と解決方法について解説します。

 

夜間になると回線速度が遅くなる原因は?

光インターネットというのは、光回線とプロバイダで成り立っています。光回線は電柱に通っている光ファイバーを物理的に部屋まで通して、利用します。プロバイダはユーザーのパソコンをインターネットに接続する役目があります。

 

たとえばフレッツ光(またはNTT光回線を使った他の光コラボ)では、1Gbpsの一本の光ファイバーを最大32ユーザーでシェアされます。マンションの場合は共有スペースに一本通り、そこから32シェアです。戸建ての場合は局内で4分岐され、電柱で8分岐され、合計32シェアです。

 

共有されるのですが、たとえ同じ時間に32ユーザー同時に利用したとしても「1Gbps÷32ユーザー=1ユーザーあたり31.25Mbps」が割り当てられるように設計されています。日夜問わず25Mbps以上出ていれば、4K動画であってもネトゲであっても快適にインターネットができます。

 

実際は電柱内で分岐されるのはその近所のみですから、利用率100%になることは稀ですし、利用時間が全員丸かぶりすることも稀です。一応通信制限はなく、使い放題ですが、たとえば5GB以上するような大容量ファイルを毎日ダウンロードしまくるなど、めちゃくちゃな使い方をし、明らかに他のユーザーに迷惑のかかる利用者には制限がかかります(利用規約に大量のトラフィック送信を長時間継続し、当社設備に対して想定外の負荷をかけた場合通信制限をします、といったことが書いてあります)。

 

1ユーザーあたり最低30Mbpsというのは守られるようになっているのです。光回線が原因で回線速度が5Mbps以下になることはないのです。

 

原因はプロバイダにあります。プロバイダはユーザー1人1人のパソコンをインターネットに接続する役目がありますが、その接続部分が混み合ってしまっています。年々利用トラフィック(高画質動画など)は増加しています。インターネットに接続する場合は、通常「IPv4 PPPoE接続」が行われます。

 

IPv4は43億通りのIPアドレスを使用しています(地球の全人口は約70憶人)。IPv4のIPアドレスは枯渇中です。さらにこれは制限付きのトンネルを通ってインターネット接続されますから、利用者が一斉に接続すると、トンネル内で大渋滞を起こすのです。利用者や利用トラフィックが増加する夜間にかけて、接続部分が渋滞し、回線速度は急激に落ちるというわけです。

 

IPv4 PPPoE接続を使っているプロバイダはどこも混み合っています。たとえばOCNなど大手でもこの問題は起きています。

 

当然苦情が来ますから網終端装置の台数を増やすのですが、すぐ混み合い(または設備増設まで時間がかかり回線が重たい期間が長く続く)「設備投資→混み合う→設備投資→混み合い」というイタチごっこになっています。

 

地方住みでインターネットの利用者が少ない地域なら「IPv4 PPPoE接続」で快適かもしれませんが、この「IPv4 PPPoE接続」というのはトラフィックの増加で無理がきている状態です。

 

3つの解決方法

解決方法は3つあります。「プロバイダを変更する」か「IPv6 IPoE接続に切り替える」か「NURO光を利用する」かです。

 

プロバイダを変更する

現在フレッツ光を使っている方限定ですが、フレッツ光では300以上のプロバイダを自由に選択できます。プロバイダを解約するのも契約するのも自由です。

 

いま使っているプロバイダが混在している場合、フレッツ光に問い合わせをして空きがあるプロバイダを教えてもらいます。地域によってそれぞれ混み具合は違います。

 

同じOCNでも神戸では空いているのに福岡市では混んでいるということがあります。プロバイダ状況を教えてくれることがあるので、その情報を元に空いているプロバイダに移動します。

 

ただし解約金がかかります。多くのプロバイダで使用が2年未満だと5000円くらい解約金が発生します。あとは前述した通り「IPv4 PPPoE接続」自体が全体として混んでおり、たとえ移動したとしても、すぐに重たくなる可能性があります。

 

この方法は一時的な効果しかないかもしれません。

 

「IPv6 IPoE接続」に切り替える

これが一番確実な方法です。私もこの方法で解決しました。夜間になると回線が重たくなりVRのダウンロードをするのでも30分以上かかりフラストレーションがたまっていました。それが「IPv6 IPoE接続」にしたところ、かなりサクサク動くようになり回線の不満が吹き飛びました。これが有力な方法となります。

 

「IPv6 IPoE」とは約340澗通りのIPアドレスを使用(1澗=1兆×1兆×1兆)しています。IPアドレスの数が膨大ですし、PPPoE接続時には必ず通る制限付きトンネルを迂回して接続が可能です。

 

混んでいる接続部分を通らずにインターネットの接続が可能なので、回線が落ちることはありません。契約した回線のスペックの上限の速度が出せる(1Gbpsなど)ことができます。これでプロバイダの混みの解消が可能です。

 

問題はこのサービスを提供している光サービスはどこかということです。フレッツ光ではIPv6 IPoE接続サービスは提供していません(PPPoE接続用網終端装置をプロバイダ側でいじることができないため)。

 

IPv6 IPoE接続サービスは光コラボでの提供となります。具体的にはソフトバンク光、ドコモ光、OCN光、ビッグローブ光です。

 

それぞれのサービスでIPv6 IPoE接続の申し込み方法と導入方法は違いますから、自分で調べてみる必要があります。私はソフトバンク光で導入したので、そのやり方なら以下にすべてまとめています。

 

ソフトバンク光の回線速度は遅い?高速ハイブリッド接続の方法まとめ

 

ソフトバンク光はNTTの光回線とNTTの機器をレンタルしています。設備を丸ごとレンタルし、それにプロバイダ側で独自の改良を行い、IPv6 IPoE接続を実現しています。

 

具体的には高速ハイブリッド接続と呼ばれるサービスです。月額500円を支払うことでIPv6 IPoE対応のルーターのレンタルと高速ハイブリッド接続の申し込みができるようになります。

 

ようは月額500円払えばIPv6 IPoE接続が使えるということです。たとえばフレッツ光からソフトバンク光に乗り換える場合、同じNTT回線ですから、工事の必要はなく機器の交換もいりません。

 

転用手続きをすれば事務手続きをするだけで乗り換え完了となります。乗り換え方法は以下の通りです。今すぐにでもこの問題を解決したいんだ、という方はソフトバンク光にさっさと転用(もしくは乗り換え)してしまうのがよいでしょう。乗り換えキャンペーンで、解約金と工事費は実質無料となります。

 

フレッツ光からソフトバンク光へ移動するのは「転用」、光コラボからソフトバンク光への乗り換えは「乗り換え(新規申し込み)」です。

 

ソフトバンク光とフレッツ光の6つの違いと転用方法!

 

NURO光を利用する

NURO光は関東、東海、関西限定の光サービスです。もし関東地方に住んでいる方はNURO光を検討してみるとよいでしょう。

 

NURO光もNTTの光回線設備をレンタルしていますが、NTTのダークファイバ―(未使用の光ファイバー)を使い、それにプロバイダ側でG-PONと呼ばれる伝達効率を高める技術を採用し、下り最大2Gbpsとなっています。

 

他の光回線の2倍となります。そもそも回線速度が速いことと、まだ新しいサービスなので利用者が少ないこと、ダークファイバ―を使うことで利用率が高くないことが利点です。これらがありますから、回線速度は速く、夜間でも速度が落ちることはありません。夜間でもあってもネット環境を整えることで300Mbps以上は確保できている方が多いです。

 

思い切ってスペックの高い光回線に乗り換えるのも1つの手です。ちなみに料金は月額4743円で、そこまで高いわけではないです。ただしNURO光は工事が2回あり、開通まで3週間〜1ヵ月かかります。一般的な光サービスに比べて開通までに時間がかかるというのが難点となります。

 

NURO光のサービス内容まとめ


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